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プレゼンテーション面接対策!

さて、今回は、「プレゼンテーション面接対策」についてお話ししたいと思います。

 

プレゼンテーションというのは、「聞いている人に対して情報を提示し、理解や納得を得る行動」のことです。

こう考えると、面接そのものが、自分の能力や長所についての情報を面接官に提示し、納得させるプレゼンテーションのようなもの、とも言えますよね。

 

しかし、プレゼンテーション面接は、自分のこと以外のさまざまなテーマを課される可能性があります。また、必要な情報を集め、論理的な根拠をもとに面接官が要求するものを提示しなくてはなりません。

テーマに沿った話だけでなく、自分自身の入社への熱意や自己アピールも盛り込むことで、より面接官を惹き付ける面接になるはずです。

プレゼンテーションするテーマは、当日に分かる場合や、前もってテーマを与えられて準備する場合など、企業により異なるようです。

 

・なぜプレゼンテーション面接が増えているか?

プレゼンテーションを面接に取り入れ得る企業が増えている理由は、ずばり「マニュアル通りの解答で面接を通り抜けようとする応募者を見分けるため」です。

マニュアル本や面接関連情報が一般に広く出回るようになったため、これまでのオーソドックスな面接スタイルでは、本当に能力を持った応募者と、マニュアル通りの表面的な解答を準備した応募者を見分けにくくなったのです。

そのため、応募者の本当の実力をよりはっきり判断できるプレゼンテーション面接が取り入れられるようになっているのです。

 

このブログを読んでいる皆さんには、もともと、マニュアル通りの応募書類や面接の準備はおすすめしていないですよね。自分自身の体験やエピソードをもとにしたオリジナルな部分を掘り起こしてもらっているはずです。それらのオリジナリティこそ、面接官が欲しがっている説得力のある情報です。自信を持ってプレゼンテーション面接に臨んでください。

 

・プレゼンテーション面接のテーマ

では、プレゼンテーション面接で出題されるテーマの例を挙げてみましょう。

①自分自身に関するテーマ

 「あなたは、当社に入ることで何ができますか?」

 「あなたが当社を選んだ理由は?」

 「あなた自身を商品だとしたら、どう売り込みますか?」 など

事業戦略や社会問題などに関するテーマ

 「これからヒットする商品は何だと思いますか?」

 「当社の製品を1億円売り上げる方法を提案してください」

 「あなたは、時代の変化をどう感じていますか?」 

 「経済や社会の諸問題について、どう考えますか?」 

などとなっています。

これらのことを、口頭だけでなく、レジュメやホワイトボード、ノートPCなどの道具を使いながら説明する場合も多いようです。 

 

・「自分自身に関するテーマ」の対策は、「自己PR」+「企業研究」

①のように自分自身についてのプレゼンをする場合は、「自分自身の能力や適性、長所のPR」と「企業研究で得た情報」をうまくミックスすることで、説得力のあるプレゼンが可能になるでしょう。

①の出題内容を見ると、どのテーマも、結局は「自己分析」と「会社の事業内容の理解」がしっかりできていれば、充分組み立てられるものです。これまでの準備が万全ならば、不安に思う必要はありませんよ!

 

・「社会問題や企業戦略のテーマ」については、充分な資料や情報の収集を!

②のようなテーマになると、志望企業や社会問題などについて、より深い情報が揃っていないと効果的なプレゼンはできません。普段から、希望する企業の事業展開についてや、時事問題や社会問題など、幅広い知識や情報にアンテナを立てておきましょう。

また、実際にプレゼンを行う際は、漠然とした言葉を並べるだけでなく、具体的な数値データなども必要に応じて取り入れ、説明の根拠をはっきりさせる必要があります。面接までに準備期間があるようなら、プレゼンのための具体的な根拠やデータをしっかり収集し、相手が納得できるように説明を組み立てることが大切です。

 

・プレゼンの効果的な展開方法

プレゼンの展開方法は、①②ともに、「結論」→「その根拠」→「結論」という順序で進めることが、最も説得力を持たせる方法です。短時間で効果的なアピールをするには、最初に結論を相手に伝えておくことは非常に効果的なのです。

 

例えば、「履歴書の書き方④」でも登場した就活生K君(塾講師のアルバイト・テニスサークル所属)が、自動車メーカー営業職のプレゼンテーション面接(テーマは「あなたが当社に入社したら何ができるか」)に臨んだとしましょう。以下はその一例です。

 

「御社に入社することで、私はどの競合他社よりも速く交渉相手との契約を成立させることができます。(a)

私はこれまで4年間アルバイトで塾講師としての経験を持ち、どんなに気難しく打ち解けない生徒に対しても、粘り強く心を開いてくれるための努力を続けてきました。今では、生徒たちの相談役も受け持つようになっております。また、大学ではテニスサークルに所属し、大会を目指して休まず練習に参加しました。設定した目標に向かい、苦しい状況でも決して投げ出さない精神力と体力には自信を持っております。(b-1)

御社の製品の操作性とコストパフォーマンスは、他社と比較して非常に優れた部分と考えております。(b-2)このポイントを前面に打ち出した販売戦略を展開し、私の『どんな人とも打ち解けられる対人能力』と『粘り強い精神力と体力』をフル稼働させることで、難しい交渉をいち早く成立につなげることができると考えております。(c)」

 

まず「何ができるか」(a)を提示し、次に「根拠」(自分の能力の提示b-1、企業研究による製品のアピールポイントの提示b-2)、最後に「結論」(c)と結ぶことが、聞く人の意識を最後まで逸らさない方法であることが分かるでしょう。

 

これはあくまで、プレゼンテーションを展開するための骨子の一例です。これに、更に具体的なエピソードや、その会社の製品についてあなたが集めた数値的なデータなども取り入れると、より説得力のある本格的なプレゼンにふくらませることができますね。

プレゼンテーションをする場合、与えられる時間は、1分以内という短い場合や、3分、5分程度というような長めの設定など、さまざまなパターンが考えられます。長いプレゼンは前もって準備期間がもらえるかもしれませんが、どちらのケースでも対応できるよう、簡潔なパターンと、内容を膨らませたパターンを考えておくと、いざという時に慌てずに済むでしょう。

 

 マニュアル通りの平面的なものにならないよう、あなたならではの具体的な体験や情報を盛り込んで味付けをすると、面接官もぐいぐい引き込まれるプレゼンになるでしょう。ぜひ、「相手を楽しませる」つもりで取り組んでみてください!

 

 

参考資料・サイト

『‘17年版 こう動く!就職活動オールガイド』(成美堂出版社)

『キャリアパーク!』(careerpark.jp)「面接官の心に響くプレゼン資料の作り方と通過のコツ」