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ブラック企業、どう見分ける?

さて、今回は、ブラック企業の見分け方」についてお話しします。

 

ブラック企業」は、違法な就労時間や過重な労働を強いて社員を酷使し、堪え兼ねて社員が退職すればまた次を補充する…そんな、社員を消耗品のように使い捨てにする企業を指します。

土日の休日もない過酷な労働の上に給与もまともに支払われず、心身ともにぼろぼろになり退職…という現実もたくさんあるのです。

しかも、短期間しか勤務できずに退職すれば、あなたの経歴にもマイナスポイントがつくことになります。「継続して働く粘り強さ」を疑われてしまうからです。

うっかりブラック企業に就職…なんていう事態は、何が何でも避けたいところですよね。

 

そこで、さまざまな情報からブラック企業を見分けるポイントをご紹介します。

 

ブラック企業の特徴

ブラック企業の場合、以下のような特徴が多く見られます。

①給与の幅が広い、漠然と夢や希望を語るコメントなど

例えば、「月給20万〜50万円」というような幅広い設定は、疑ってかかりましょう。「実力や頑張り次第です」という説明も、会社側に実力を考慮する気がなければ、いくら努力しても昇給すらない可能性もあります。成果主義」、「実力主義」などというコメントには要注意です。

また、「自己の成長」や「夢の実現」など、根拠のない漠然とした誘い文句も、裏を返せば正確な情報を出さずうやむやにしているとも考えられます。

 

②応募のハードルが低い、選考過程が少ない

例えば、「学歴不問」「経験不問」「年齢不問」「未経験者歓迎」など、要するに誰でも応募できるという募集には、疑問を抱いた方が良さそうです。とにかく応募してきた人を雇って働かせたい、という思惑がある可能性があります。

また、これは特に就活生の皆さん向けのアドバイスですが、面接1回だけで即採用が決定するような、選考過程が少なすぎる企業も用心しましょう。本当に長く働いてもらいたい人材を雇う場合は、自ずと選考も慎重になるはずです。これも、上に書いた理由と同様、とにかく集まった人間をどんどん雇って使い捨てにしようという意図が考えられます。

 

③残業時間と時間外給与

残業時間と残業代の条件、有給休暇の取得率などを確認することも、ブラック企業を見分けるひとつのポイントとなります。

月給の中に、「みなし残業代」(=実労働時間の長さに関係なく支払われる、取り決められた時間分の残業代)を含んでおり、時間外手当が別途支給されないような場合は、残業代についてはそれ以上文句を言わせない扱いでこき使おうという意図が隠れている可能性があります。

残業時間と時間外手当の有無、また有給休暇の消化率などは、入社前に詳細に確認しておきましょう。

 

これらの各企業の詳細なデータを見ることができるのが、就職四季報東洋経済新報社発行)です。この本には、各企業の「3年後離職率」、「有給消化年平均」欄や、離職率・勤続年数・残業等の詳細を記載した欄が設けられています(NA=No Answerとして情報がふせられている場合もあります)。企業側が発表したデータではなく、記者が情報収集したものなので、客観的な情報を把握することができます。

 ブラック企業に関しては、離職率の高さや有給消化率の悪さ、残業時間などが目立つはずですから、見分けるための情報が満載と言えるでしょう。ただ、重要な欄が「NA」となっている場合は、企業が不都合な情報を隠している可能性もあります。もし気になる企業の情報が「NA」表示のため分からない場合は、できる限りいろいろな方面からそれらの情報を得たほうが良いでしょう。

 

また、厚生労働省による調査や、「ブラック企業大賞」というようなサイトも存在し、ブラック企業に関する具体的な情報を得ることができます。

 

もしも足を踏み入れてしまったら、あなたの人生に大きな傷を残すかもしれないブラック企業。できる限り詳細な情報を集めて、後悔をしない就職を叶えましょう!